第1期 なんと未来創造塾

なんと未来創造塾 事業レポート 2

南砺市富山大学


(2日目)地域課題とその解決に向けた取り組み

日 時 2022年10月1日 15:00~17:30
会 場 井波コミュニティプラザ アスモ 2階会議室
講 師 熊本大学 熊本創生推進機構 教授 金岡 省吾

「地域活性化論(2)地域課題とその解決に向けた取り組み」



人口減少の仕組み
人口の減少がさまざまな地域課題を引き起こす。
人口が減るメカニズムの一つが、出生数が死亡数より下回ることによる「自然減」。もう一つが進学、結婚、就職等を機に転出してしまう「社会減」。都市部に人口を吸われやすい地方では、社会減による人口減少を特に意識してほしい。

人口減少による社会への影響
人口が減少すると、教育環境の劣化、労働力不足、交通機関などの公共サービスの難化、山林荒廃、限界集落化など、社会にさまざまな地域課題が引き起こされる。
地域課題により若年層にとって魅力のない街になると域外への流出に拍車がかかり、さらなる人口減少を招き、負の連鎖が止まらない。これを食い止めるために、新しい地域づくりを考えなくてはならない。

CSVが地域を救う?
「企業課題」と「地域課題」の両方を解決する「CSV(creating shared value)」が近年注目されている。
例えば田辺市では、みかん畑に害を及ぼしていたイノシシを狩猟し、食材として飲食店で提供するビジネスが生まれている。身近な地域課題を自分の本業で解決し、地域の新しい力になっている。
こうした「かっこいい大人」の姿を域内外の若年層に見せることで「この地域に住みたい、帰ってきたい」人口流入につながることが期待される。
また地域課題を解決し、地域に必要とされることで、人口減少社会を生き抜く企業になる可能性がある。CSVの視点から、「地域の課題」「自社の強み・できること」が何か、考えてほしい。

グループワーク、質疑応答
講義で人口減少のメカニズムや、市外のCSVの例を学んだ上で、少人数のグループに分かれて意見交換が行われ、最終的にグループごとにまとめ、発表した。
講義内で印象に残ったエピソードに加え、「南砺市は若年層にとって住みにくいのでは」「魅力のある仕事が少ないのでは」など、南砺市内の地域課題について言及する意見も多く発表された。


お茶会

本日のプログラム終了後、希望者のみで話す場を設け、金岡先生も交え、ざっくばらんに南砺について意見交換を行った。


後援
・日本政策金融公庫 高岡支店
協力機関
・熊本大学 熊本創生推進機構
・南砺市商工会
・公益社団法人 となみ青年会議所
・南砺市地域づくり協議会連合会
・公益財団法人 南砺幸せ未来基金
事務局
・南砺市 市民協働部 南砺で暮らしません課
・富山大学 地域連携推進機構 地域連携戦略室
・一般社団法人 なんと未来支援センター(運営支援)


Copyright © なんと未来創造塾 All rights Reserved.

▲ ページの先頭に戻る