日 時 | 2022年11月19日 14:00~16:30 |
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会 場 | 井波社会福祉センター 3階大ホール |
講 師 |
アキヤラボ 代表 小西正明氏 ケイギョーラボ 代表 遠藤 あずさ氏 ボーダレス・ジャパン 代表取締役 鈴木 雅剛 氏 |
南砺市井波の事例発表を聴講した。
空き家問題に取り組む「アキヤラボ」は7年間で35件の空き家リノベーションの実績がある。
彫刻職人の工房をはじめ、歴史を感じる建物が隙間なく並び立つ井波の町並み。このエリアでも空き家が増えていた。空き家を壊してしまうと独特の景観が損なわれるし、放置しても倒壊・事故に繋がりかねず、対策が急務だった。
まずどの家が空き家なのかを確認。現状の把握と、移住希望者に多くの情報を提供できることになる。
元の建物を活かすリノベーションのほうが街の景観が損なわないし、建材も最低限でいいので環境に良い。売主と買主の金銭面でのメリットのみならず、リノベーションは街にとっても大きなメリットをもたらすのではないだろうか。
「ケイギョーラボ」を始めたのは、なんと未来創造2期生でもある遠藤氏。
日本は100年企業が25000社以上あり、世界でもトップの数。井波にも100年企業はたくさんあり、200年を超える企業も2社ある。
そのひとつである「番匠屋」はずっと直系だったわけでなく、弟子にも継がれたのではといわれていて、これも継業といえる。
継業に必要なのは、地域に必要とされることと、『第三者』を受け入れる覚悟。
クライアントがいて依頼がある以上、それは地域に必要とされている状態。経営者本人のためだけでなく、地域のためにも会社を継続させる必要があるのではないだろうか。直系でない誰かが経営を継いででも会社を存続させる選択は、決して珍しくはない。
なんと未来創造塾1期生でもある島田氏、ジソウラボ理事の藤井氏を交えた5人で、おもに井波での地方創生について座談会が行われた。
ボーダレス・ジャパン 代表取締役 鈴木 雅剛 氏
「一人ひとりが地域づくりの主役で、地域はその集合体。そういう地域をどう作るか」、「補助・助成金に頼らず、被易者がサービスに価値を感じて対価を払うサイクル」に重きを置いたビジネスの展開を大切に、ボーダレス・ジャパンを経営してきた。